CYDAS BLOG

2023年8月8日

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社労士試験一発合格!未経験からのチャレンジを可能にしたものとは?

こんにちは!サイダスブログ取材班です。
2022年も終盤に差しかかっていることを肌寒さから実感する昨今・・・皆様いかがお過ごしでしょうか?

サイダスには、全社員で利用しているチャットツール・Slackに「#chat_iwai」という、
「社員のお祝いごとをみんなで祝おう!誕生日、入社、受注、リリース、恋人できた!なんでもあり!」というチャンネルがあるのです。
そこに、なんと「技術本部の澁谷さんが社労士試験に合格した」という速報が!
社会保険労務士試験といえば、合格率5.3%(令和4年度)の難関試験・・・
日々のお仕事と両立して合格されたというのか・・・!?

【社会保険労務士試験とは?】
社労士の試験は選択式と択一式に分かれています。
試験時間は選択式が80分、択一式が210分と長丁場です。
試験科目が多く、出題される範囲が広いのも大きな特徴です。
さらに、試験科目ごとに合格点が定められています。
法律の問題以外に、労務管理や社会保険に関する
一般常識を問う問題も出題され、幅広く勉強しなければなりません。

あらためて、難しい試験ということだけは分かった・・・
これは詳しく聞くしかない!ということで、突撃インタビューを決行しました〜!

 

ーサイダスブログ取材班の土屋です!どういう経緯で社労士資格を取得することになったのですか?

サイダスのシステムはさまざまな機能がありますが、人事申請業務をスムーズにする機能を絶賛開発中で。入社半年でこちらの企画・開発担当となりましたが、最初は人事申請のことを何も知らなくて。「申請したい内容を入力できれば良いだろう」くらいに思っていました。
いざ始めてみたら、労務・採用も関わってきて、必要な法的制約も結構あって、入力だけでは全然駄目だと気づきました・・・。
これは勉強しなくては!となり、色々調べてみたら、社会保険労務士というものがあるらしいぞと。

ー通常業務をしながら新しいことを始めるのはとても体力がいることかなと思うのですが・・・!

とても大変ですし、体力がいりました。
ただ、日々の業務を行う中で前職も含めて社会人5年目(インタビュー時点)となりますが、営業での売上とかではない、証明になるもの・裏付けになるものが私には何もないなと思ったんです。
労務領域でお客様にサービスを提供をしているし、せっかくなら「一番難易度の高いものに挑戦しよう」と考え、社会保険労務士試験の受験を決意しました。

ー現在はどのような業務をされているのでしょうか?

現在は、人事申請で「雇用契約を結べる機能」を作っています。
「契約書・雇用条件通知書の中身をどうするべきか」というのは、まさに社労士で勉強した範囲で、要件がたくさんあって大変ではありますが、勉強した分理解しやすいです。
社内向けには、学習のアウトプットとして、法改正のレクチャー会を行なっています。

ーこれまでは社会保険労務士関係の勉強をしたことはなかったのですか?

全くないです!
挑戦するのだったら形に残るものがいいなと思って、国家資格だし、とりあえず資料請求をしてみるぞとなりました。
合格率が10%切っているということを知りましたが、とはいえ、記念受験がほとんどでしょう!という気持ちではじめてみたら、めちゃくちゃ難しくて(笑)

ー長丁場な試験みたいですね!

そうなんですよ。全部で5時間くらいで、科目数も10科目あるんです。
最初はそれすら知らなくて、社会保険と労働基準法を勉強したらいけるでしょくらいの気持ちだったんですが、はじめてみたらテキストがたくさんきて、こんなにやるんだ〜と・・・。

ー普段のお仕事と勉強との両立はいかがでしたか?

地獄でしたね(笑)
大学は法学部だったんですが、社会保険労務士に関わる範囲は授業をとっていなかったのです。
勉強をはじめたのが今年の1月7日からで、「いつまでに講義動画を見て、過去問を解く」という計画を立てました。まずは、1本10分くらいの講義動画を3つは絶対見ようと。
でも、仕事終わってご飯食べると眠くなるじゃないですか・・・その動画を見る30分も最初は結構辛くて。
講義動画の視聴をある程度進めた頃に、教科書を読んだり問題を解いたりし始めましたが、頑張っても1時間半が限界で、3月くらいまではこのペースでした。
4月くらいから勉強体力が付いてきて、徐々に勉強時間を増やしました。土日は2時間を3時間、祝日は3時間を4時間、平日も仕事後に3時間はやろうと。

それでも、模試を受けると、合格及第点の7割には全然届かなくて。試験までの時間も限られているので、始業前の朝も、6時半に起きて1時間の勉強を始めました。
8月になって、「最後頑張らなきゃやばいぞ!」と、毎朝5時半に起きて朝2時間、仕事、夜3時間、土日8時間勉強・・・という生活をして、最後の追い込みをしました。
この期間は同僚のみんなが定時で上がれるようにしてくれたり、気を遣ってくれて、とても助かりました。

ー試験本番はどうでしたか。

今年の試験日は8月28日(日)でした。
私は27歳(2022年10月現在)で、自分の年代(20代)で受けている人は全体の10%くらいで年上の方が多く、高校・大学受験とはだいぶ雰囲気が異なることや、コロナ禍になって、たくさんの人が机に向かっている状況がなかったので、当日は本当に緊張しました。
今年は労災保険法という科目がすごく難しくて、運も強かったなという感じもあります。

ー結果を待っている間のお気持ちはいかがでしたか。

1ヶ月と少し、10月5日に結果がきました。
予備校で自己採点をして、点数が足りていたので大丈夫なのではと思っておりましたが、緊張していたし、マークミスの確認をする時間が取れなかったため、ソワソワしました。
でも、試験への取り組みは自分なりにできる最善を尽くしたと思っていたので、「もしこれで駄目であれば、また来年挑戦しよう!」という気持ちでいました。

ーサイダス社員からはどんな言葉をもらいましたか?

吉田さん(技術本部・本部長)や永島さん(同・副本部長)が「自分で学ぶってとても大事だけど、実行して継続できる人はなかなかいない。ちゃんと最後まで、試験当日までしっかりやりきったことがすごいんだよ。」と言ってくださいました。
自分がやりたくて始めたことなので、すごいとは思っていなかったのですが、この言葉が本当に嬉しかったし、頑張って良かったと思いました。

私たちが提供している人事系のシステムは、お客さんの話を聞いていればできる訳ではなくて、やっぱり知らないとできないことが多くあると感じて。誰かが学んで勉強し、資格を取ったりして、プロがいないと、良いものはできないのだろうなと痛感したんです。
それを自分がやろうと思えたことは、一つ成長でした。

ー社会保険労務士の知識をシステムへどのように活かせそうですか?

2020年10月に育児介護休業法の法改正があり、サイダスも人事申請の機能を大改修しなくてはならない状態でした。
法改正の対応は今まで誰もしたことがない状態で、0から始まって、労働局に電話したりと情報を集めて、開発の方々やお客様と「こういう仕様が良いのではないか」と何度も打ち合わせして、実現することができました。
最初から人事申請機能を担当したいと手を挙げた訳ではありませんでしたが、誰かが声を上げなければきっと実現しないと思い、中心となって進んでいくことができました。もちろん一人の力ではありませんが、学んだ基礎知識があったからこそ、開発に「何でこうなるのか」という根本からお伝えをすることができて良かったです。

ー法改正で「育児介護休業法」はどのように変わったのでしょうか?

これまでも男性の育休取得推進に向けた法改正がありましたが、男性の育休取得率が伸び悩んでいたこともあり、出生時育児休業という制度が新たに創設されました。また、育児休業は、一回取得してしまうと、もう取得することが出来ないという不便さがありました。例えば「子供が6ヶ月となり、保育園に預けて復職する」となった場合は、その後に育休を再取得することは出来ませんでしたが、女性は最大で2回、男性は出生時育児休業を含めると最大で4回の分割取得が可能になりました。
この法改正に伴い、サイダスピープルでも育児休業の分割取得申請ができるようにしました。法改正の都度、このようなシステム改修が入ります。今回無事にリリースができて一安心しています。

ーシステム改修と並行しての試験勉強となったわけですね・・・!

試験に育休に関連するものが出れば、システム改修のために勉強をしているので、ラッキーと思っていましたが、今回の試験の範囲ではなかったです・・・!

ー今後やりたいこと、展望はありますか?

資格を取って、視野と可能性が広がりました。
独占業務がある資格なので開業することもできるし、「就業規則に強い」「年金に強い」「労働相談に強い」等、専門性を高めたいところを見つけて、スペシャリストになりたいと思っています。

今回、本当にまわりの人に恵まれました。
本来勉強は、目標に対して一人で進んでいかなくてはいけない孤独なものだと思います。
会社外で「1回の挑戦で合格は無理だよ」という人もいましたが、サイダスには、仕事の部分で配慮をしてくれたり、直属の上司が励ましてくれたり、前を向けるように背中を押してくれる人がたくさんいました。
全社を上げて応援していただいて、合格の結果が来たときは、お祝いもしてくださって。

サイダスピープルの人事申請に関わり始めて、ちょうど一年くらいになります。
やっとオーナーシップを持って進行できるようになって、自分が1年でだいぶ変わったなと思っています。

サイダスはお客さんに意見をもらって、お客さんと一緒にどんどん良いシステムを創っていくスタイルです。
人事労務領域は法改正がとても多く、それはお客さんが直面される課題でもあります。システムを提供する側も知っておくべきことで、お客さまより先に情報収集し理解して説明できるようにしたいと思っています。
社会の変化と事業とのバランスを取っていくためには、インプットが必要だと感じています。社内を整えて、リテラシーが高いプロ集団になっていけたら、もっと良い会社になるのではないかなと思っています。

ー内面的な部分も変化がありましたか?

試験に挑戦する前は、自分が努力をしないといけない人間だということをちゃんと気づけていなくて。「出来るだろう、なんとかなるだろう」という慢心が心の奥底にありました。
それが今はなくて、「もっと勉強をしなきゃ」「これができないから学ぼう」という思いがあります。
たくさんの人に感謝に尽きます。応援してくれる人がいることは当たり前じゃないと、試験を通じて気付くことができました。

サイダス社内に、労働問題と社会保険制度の専門家がいてくれること、とっても頼もしいです。
近い未来に、社内向けだけではなく、社外のみなさまへ向けて、
法改正とサイダスの人事申請機能をご紹介するウェブセミナーを実施できたらと思案中・・・!
今後の澁谷さんの活躍にご期待ください!

現在サイダスでは、全社ポジションの強化・増員を行っています!

当社の中心となって牽引していただけるコアメンバーを募集しています!
VUCA時代や労働人口の減少、価値観の多様化など、組織と働く人の関係は大きく変わりつつあります。サイダスの『CYDAS PEOPLE』は、難易度の高い人事/組織課題を解決できるソリューションとして大手企業を始めとする様々なお客様に導入いただいています。

このような課題解決にご興味のある方、また本記事に共感いただけた方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

2023年8月8日

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